今回は、システム開発工程全般にわたる留意点について触れてみたいと思います。
一言でいってしまうと、プロジェクト管理です。
システム開発におけるプロジェクト管理はベンダーに任せれば良いんじゃないの?
と考えている方もいるでしょうが、ユーザ企業側でもプロジェクト管理はとても大切なことなのです。
社内合意をどの様に取り付けるか・・・
要件を的確にベンダーに伝え、理解してもらっているか・・・
ベンダーとの仕様合意をどの様に行うか・・・
予定通りにプロジェクトが進行しているか・・・
追加コストを発生させないためには・・・
完成度の高いシステムを納入してもらうには・・・
業務とシステムの整合性を図るためには・・・
もし納期に間に合わない時は・・・
など、ユーザ企業ならではの視点があるのです
特に、システム調達部門と利用部門が異なる場合は尚更です。
ユーザ企業のプロジェクト体制がシッカリとしていない事で起こるトラブルは結構多いのです。
システム化に伴い、業務改善や業務ルールの改定などが必要になったり、そのことから関係部門との調整や社内での合意取り付けなどをしなければならなかったりと、結構大変なことが多いのです。
『コンピュータ化する部分』と『コンピュータ化しない部分』 を見極めると共に、全体を上手く融合し、如何に経営/業務に寄与する『仕組み』を作り上げるかが大切です。
『コンピュータシステム』 は、事業活動の目的を達成するための道具です。
目的があるからこそ、その為に必要な道具を揃えるはずです。
そして、その目的は、ユーザ企業が明確にするものではないでしょうか。(ベンダーはあくまでもユーザ企業から要望されるシステムを作る又は提供する会社なのです)
プロジェクト管理を疎かにしておくと、社内合意の遅れがスケジュールに影響し、その為、ベンダーから追加費用を請求されるなど、トラブルの元となります。
ユーザ企業におけるプロジェクト管理はとても大切だということがご理解いただけたのではないでしょうか。
ここでの留意点として、
(1)プロジェクト体制の整備
(2)システム化の目的と範囲の明確化
(3)スケジュール (マイルストーン) の明確化と予実管理
少なくともこの3点については明確にし、見えるようにしておくべきです。
当社は、顧客の立場に立ち、IT化・システム化戦略の企画・立案および推進、課題解決をご支援させていただいておりますので、お悩み事やお困り事をお持ちのユーザ企業様、お気軽にご相談ください。