システム開発の道のりは結構長いものです。
システムの企画から始まり、提案依頼書(RFP)の作成、ベンダーの選定へと続き、やっとの思いでシステム開発の委託先が決まった事でしょう。
でも、やっとシステム開発のスタートラインに着いたようなものです。これから、本当の意味での修羅場が待ち構えているのです。そして、様々な症状が突如あらわれてきますので、油断は禁物です。
さて、システムの発注先が決まれば、当然その会社と契約を締結することになります。
しかし、ベンダーが用意する契約書を確認もせず、言われるがまま、あっさりと契約書にサインをしてしまう会社が結構多いようです。
中には、まともな契約書が存在していないプロジェクトもあるくらいです。
ベンダーが用意する契約書はベンダー優位で作られていることが多いので、契約を締結する際は契約条項をシッカリと把握し、様々な症状に対して貴社にとって不利にならないように契約条項を調整するようにしましょう。
特に注意が必要な条項として、
などが挙げられます。
何も問題が起きなければ良いのですが、とにかくシステムのプロジェクトは必ずと言っていいほど、何らかの問題が起きるものです。
私がコンサルをさせていただいている会社では、事前にベンダーから契約書の原案を提示してもらうようにしています。
そして、慎重に契約内容を精査し、ユーザにとって不都合と思える箇所の変更/不足事項の追加をベンダーにお願いします。とは言え、なかなか一筋縄ではいかないケースもありますので、弁護士などの専門家に確認してもらいながら進める事が得策です。
問題を起こさないに越した事はないですが、いざという時に泣きを見ないためにも、契約内容はシッカリ吟味するようにしましょう。
- 発注先が決ったら終わりではなく、これから長い道のりが始まるのです。先を考え、息の合う良いパートナーを選定しましょう。
- システム予算を肥大化させないために、シッカリと契約内容を精査し、グレイゾーンを作らないようにしよう。
- いい加減な契約は、トラブルの元です。専門家に確認してもらいましょう。
当社は、顧客の立場に立ち、IT化・システム化戦略の企画・立案および推進、課題解決をご支援させていただいておりますので、お悩み事やお困り事をお持ちのユーザ企業様、お気軽にご相談ください。