システムの『悩み』や『困った』を一緒に解決します!

同業他社で使ってるからと言う理由でパッケージシステムを導入した結果

シェアする

こんな相談を受けたことがあります

2年前に5,000万円かけてパッケージシステムを導入したのですが、自社の業務に合わなくて使えず、そのまま放置してます。

何とか使えるようになりませんか?

導入したパッケージシステムが使えない??

放置しているとはどういうこと???

疑問を抱きながら訪問し、これまでの経緯についてヒヤリングを行いました。

同業他社で使ってるからとの理由で導入

その結果、同業他社で使っているからという理由だけで、このパッケージシステムを導入してしまった事がわかりました。

確かに導入実績は素晴らしく、このパッケージシステムを導入すれば業務改善が図れ、夢のような世界が待っていると勘違いしてしまったようです。

しかし、動かし始めたら自社の業務に全く適合しないことが判明し・・・

 本来であれば

自社の業務に適合するかどうかを判断し、それから導入へと踏み切るべきですが、本来やらなければならない事を端折ってしまっていたのです。

パッケージが提供する機能は明確になっているので、スクラッチ開発と比べれば、比較的簡単に判断がつきます。

  1. 導入するシステムに何を期待するのか ☞ 業務要件/機能要件を明確にする
  2. 明確にした業務要件/機能要件をパッケージの機能と突合せる ☞ Fit & Gap を行う
  3. 不足機能をアドオンできるか
  4. 不適合部分をカスタマイズできるか
  5. 最終的に、自社の業務に適合するシステムと成り得るか

という、最低限行わなければならない事をやっていれば、この様な事態に遭遇することはなかったはずです。

結果

打開策を模索するため、導入ベンダーとの打合せの場をセッティングするよう依頼しましたが、何と放置していた2年の間に導入ベンダーが店仕舞いしており、打開策を模索する余地はなく、残念ですが5,000万円掛けたシステムを捨てることになりました。

これを機にシステム調達コンサルを行うこととなり、自社専用システム導入に向け、真っ当な手順を踏みながら約1年半、待望のシステム稼働に漕ぎつけたのでした。

教訓

いろいろな相談を受けますが、過去最悪のケースと言えます。

どんなに素晴らしいシステムでも、自社の業務に適合しなければ無用の長物であり、導入する意味が全くありません。

ユーザ企業としてやるべきことをやらなければ、大きなしっぺ返しを食らうことがあり、その責任はユーザ企業自身にあるということです。

当社は、顧客の立場に立ち、IT化・システム化戦略の企画・立案および推進、課題解決をご支援させていただいておりますので、お悩み事やお困り事をお持ちのユーザ企業様、お気軽にご相談ください。

シェアする