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社長の思いつきでシステムに機能を追加した結果、使えないシステムに

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システムが問題だらけで使い物にならないんです。どうしたら良いでしょう?

ある会社の社長から受けた相談です。

よくある相談なのであまり深く考えず、まずは状況を把握するために伺うことにしました。

まずは社長との面談

あれができない、これができない・・・・

約一時間ほど、システムおよびベンダーに対する不満をぶちまけられました。

パッケージをカスタマイズしたシステムということは分かっていたのですが、話を聞く限り、そんなに難しいカスタマイズをしてる様子もなく、何でこんなに問題が出るのか不思議でたまりませんでした。

続いて、システム担当者との面談

社長と同様、システムおよびベンダーに対する不満が噴出。

最初は警戒しながら話されてましたが、話が進むにつれ出てきました、本音が!

実は、社長の思い付きで機能追加を繰り返しているうちに、システムがおかしくなっちゃんです・・・

事実確認のためベンダーの担当者から話を聞いたところ、本来のシステム化対象範囲を度外視し、全く異なる業務の機能を無理矢理に追加した結果、システム構造が複雑になってしまい、機能追加の度にもぐら叩きの如く不具合が頻発するようになってしまった事が判明しました。

不具合が出るたびに対応はしてきたようですが、構造的にもう限界と感じていたようです。

アセスメント結果を社長に報告

ユーザ企業としては単にやりたい事を機能追加してもらっただけとの認識ですが、

  • システムの対象となっている業務範囲とは全く異なる業務の機能を無理やり追加した事
  • この機能追加は厄介だと思いながらも伝えなかったベンダーの対応
  • 結果としてシステム構造が限界がきていること

等の問題点を報告すると共に、何通りかの対策案を明示いたしました。

協議の末、構造的な問題を抱えたシステムを騙し騙し使い続けるより、これを機に新システムを導入することで問題解決を図ることに。

問題の本質

社長の思い付きで機能追加を繰り返してきたことが問題なのでしょうか?

確かに、現場の事は自分が一番知ってるとの自負心より、現場の言うことに耳を傾けず独断で話を進めてしまいプロジェクトを失敗へと導いてしまう経営者もいらっしゃいますが、

  • 機能追加について、社長に何も言わなかった(言えない?)システム担当者
  • ユーザ企業の無謀な要求に対して、何も言わなかった(言えない?)ベンダー担当者

の方が問題ではないのでしょうか?

☞ 『パソコンに詳しいから』という理由だけで、『システムの担当』にさせられたという話をよく聞きます。中小企業でシステム部門を持っている会社はそれほど多くはありませんので、止む無きことと思います。でも、担当になったからには、『それなり』の事をする責任があるはずです。

☞ いくらユーザ企業の社長からの要請であれ、ベンダーとしての責任があるはずです。

『やるべき人が、やるべき事をやる』
当たり前なことですが、この当たり前なことができなかった時、問題が出てくるんですね。

当社は、顧客の立場に立ち、IT化・システム化戦略の企画・立案および推進、課題解決をご支援させていただいておりますので、お悩み事やお困り事をお持ちのユーザ企業様、お気軽にご相談ください。

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