システム開発を担当するベンダーが迷走状態
更に納期も近づき、本稼働に向けてやらなければならない作業も積み重なり、二進も三進も行かない状況を作り出してしまったのです。
今更ではありますが、作業段取りを立て直すべく、WBS(Work Breakdown Structure)などにより作業を洗い出し、現状を正確に把握するようアドバイス。
しかし、そもそも段取りを立てることに不慣れなようで、結局は業務に追われてしまい空回り状態。
そうなると、当然ながらスケジュールは遅れます。
ところが、この状況をベンダーの営業担当や技術部門の責任者は正確に把握しておりませんでした。
プロマネから正確な情報が伝えられていなかったのです。
●製造したプログラムの仕様変更が発生した
●ユーザ側の検収が遅れている
などと捉えており、あたかもユーザ側に責任があるような言い様。
ユーザ企業側ではプロジェクト発足当初から、自分達のやらなければならない事は遅滞なく即対応することを心掛け、全くとは言いませんが殆どの課題に俊敏に対応しております。
立場が変われば認識が異なっても仕方のないことはありますが、
こうなると、段取り以前の問題ですね。
しかし、このような状況でも、ユーザ企業としては最終的に成功裏に収めてもらわなければなりません。
そのために、ユーザ企業側も諸々対策を講じている最中です。
ベンダーの最後の踏ん張りに期待しています。
システム開発に限らず、どんな仕事にもいえる事ですが、作業段取りを立てることはとても大切なことです。
段取りを立てるには、作業の目的や、その目的を実現するために行わなければならない事、また、その作業を通じてどの様なアウトプットを出すのか、などが『見えて』いなければ難しいことです。
『見えて』いなくても、『見える』ようにするためにも、段取りは必要でしょう。
また、ユーザ企業をも迷走状態に引き込んでしまうことでしょう。